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脱炭素技術の活用拡大提唱 経産相、EAS会合で
- 2020/11/21
- 朝日新聞
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梶山弘志経済産業相は20日の東アジアサミット(EAS)・エネルギー相会合で、日本が強みを持つ脱炭素の取り組みをアジアで広げていくことを提唱した。二酸化炭素(CO2)の分離・回収や貯留・再利用(カーボンリサイクル)技術などを考えている。
将来は他国の排出削減を日本の分として算入できる二国間クレジット制度を使い、政府の掲げる「2050年温室効果ガス排出実質ゼロ」達成につなげるねらいがある。閣僚声明では日本の申し出を「歓迎する」との文言が盛り込まれた。
東南アジアや豪州は多くのガス田があり、液化天然ガス(LNG)の生産過程でCO2を出している。日本はこれらのガス田で、CO2を回収して近くの油田などに埋める手法の実行可能性調査をインドネシアとの間で進めている。