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バイオマス発電所で完成式 来春に営業運転開始 田村 /福島県

 田村市大越町の田村市産業団地にできた木質バイオマス発電所で12日、完成式があった。出力は7100キロワットで、同市の全世帯(約1万2千世帯)を超す消費電力をまかなえる。来春に営業運転を始め、運営会社「田村バイオマスエナジー」がグループ会社を通じて東北電力に売電する。
 発電所は約3万6千平方メートルの敷地にボイラーやタービン、燃料を貯留する施設などを備える。県内の間伐材などから作った木材チップを燃料とする。
 運営会社の小檜山良一代表取締役は「地元の木材を使って地元に電気を供給する『地産地消』を目標にしたい」とあいさつ。本田仁一市長は「発電所は二酸化炭素削減やエネルギー自給に寄与する。林業活性化や雇用創出に期待している」と話した。
 同発電所をめぐっては、地元住民らが「(間伐材の放射性物質で)空間線量への影響が懸念される」と運転に反対し、市からの公金支出差し止めを求める訴訟を福島地裁で起こしている。

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