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環境省、「温暖化防止へ肉食減」紹介/農水省、「メッセージ強すぎ」反対 環境白書の記述、水面下で攻防

 肉を食べることが地球温暖化に与える影響をどう考えるべきか。環境省と農林水産省が水面下で攻防を繰り広げている。環境省が今年の環境白書で、肉食を減らす運動を進める団体を紹介しようとしたところ、「バランスの取れた食事」を訴える農水省が反対し、掲載が見送られていた。環境省は地球環境への貢献でこの団体を表彰していたが、畜産を振興する農水省の意向を受け入れた。肉食を巡る議論は続きそうだ。
 温室効果ガスの14・5%が畜産業から排出され、このうち牛や羊などの家畜がげっぷやおならで出すメタンガスが4割とされる。大量の飼料が必要で環境負荷が高く、森林破壊を招いているとも指摘される。
 環境省が6月に発行した2020年版環境白書で紹介しようとしたのは、月曜は肉を食べないという運動をする団体「ミートフリーマンデー・オールジャパン」(MFMAJ)。昨年11月、環境省の「第7回グッドライフアワード」で実行委員会特別賞を受けた。
 関係者によると、環境省環境計画課が3月ごろ、白書用にMFMAJを紹介する文章を作成。「畜産と環境との関係や菜食が健康に与える好影響などについて理解を得ながら、できる範囲で肉の消費を減らしていくよう勧めるアプローチを心がけています」とした。
 農水省畜産振興課がその後、「肉の消費を減らしていく」との記述に、「現時点ではこのメッセージは強すぎる」という趣旨の、実質的に掲載に反対する意見を環境省に伝えた。環境省はMFMAJの紹介記事の見送りを決め、削除後の白書が6月12日に閣議決定され、発行されたという。

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