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移動式木造住宅、災害時避難所に 2大学、陸前高田に設置 /岩手県

 岩手大学と立教大学は、災害が起きたら仮設住宅として利用できる移動式木造住宅を陸前高田グローバルキャンパス(陸前高田市)に設置した。通常は宿泊施設や子ども食堂などとして利用し、災害時には避難所に転換できる点をアピールしている。
 同キャンパスに今月設置された移動式木造住宅は、コンテナ内にキッチンやトイレ、シャワーなどが完備され、二段ベッドを2組置くことができる。車いすが通れるよう大きめのドアへ付け替えたり、風呂場のサイズの変更や医療用電源の設置も可能だ。有事の際はコンテナを運ぶ車両を備え付けるという。
 こうした移動式木造住宅は2018年、西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市で災害救助法に基づく応急仮設住宅として初めて採用された。北海道胆振東部地震(18年)や台風19号(19年)の被災地でも使われている。
 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の長坂俊成教授は「避難所の環境を改善するためにも移動式木造住宅を知ってもらい、行政には社会的備蓄として導入を検討してほしい」と語った。

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