「ジオパーク」の縁、伊豆と協力　インドネシアの知事、県と覚書　／静岡県

　世界的に貴重な地形や地質が見られるとしてユネスコの「世界ジオパーク」に認定されているインドネシアのチレトゥー・パラブハンラトゥジオパークの関係者が県庁を訪問し、昨年４月の同時期に世界ジオパークに認定された伊豆半島と協力関係を結ぶ覚書を交わした。
　県によると、チレトゥーはジャワ島西部にあるインド洋に面した地区。古い岩石の地層や火山、高原、温泉があり、伊豆半島と多くの共通点がある。これまで研究員らが相互に訪問し、関係を築いてきたという。
　覚書ではジオパークの振興や教育に関する協力をしていくことを定め、展示施設で相手の地域を紹介し合うほかインターネットを通じて地元の学校同士が交流するという。あいさつした西ジャワ州スカブミ県のマルワン・ハマミ知事は「お互いに良い影響を与え、日本から我々のジオパークに遊びに来てもらえればうれしい」と語った。