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名古屋城「御用材」を祝う 岐阜・中津川で800人練り歩く /愛知県

 名古屋城天守閣の木造による復元に向け、地元の材木が使用される岐阜県中津川市加子母で4日、「御用材裏木曽奉祝祭」があった。御用材の木曽ヒノキを台車に載せ、小中学生を含めた地域の人たちや来賓など約800人が、木やり歌に合わせて750メートルを50分かけて練り歩いた。
 催しは林業関係者などでつくる実行委員会が主催した。お披露目された木曽ヒノキは長さ6メートル、直径90センチ、樹齢は130年近く。木やりの道中、台車の車輪から「ギィー、キー、ギィー、キー」という独特のきしみ音が鳴り、木やり歌とともに秋晴れの澄んだ空気に響き渡っていた。
 木やりに先立ち、来賓の河村たかし・名古屋市長が「名古屋城は(後年作った)図面があるため、400年前と寸分たがわぬ復元ができる。それが木曽のヒノキでスタートする」と祝辞を述べた。
 現在の中津川市の加子母、付知、川上の「裏木曽」と呼ばれる地区は江戸時代、良質なヒノキが採れることから、尾張藩の「飛び地領」になった歴史がある。近年では2006年に名古屋城本丸御殿の復元に樹齢300年の大木が切り出されている。

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