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「稼げる」ジオガイド育成 体験型ツアーの企画力磨く 南伊豆町が研修会 /静岡県

 伊豆半島ジオパークで、専門知識をもとに観光客らを案内するジオガイド。そのジオガイドに1泊2日の旅行全体をコーディネートするノウハウを伝授するための研修会を、南伊豆町が開いている。目指すは「稼げる」ジオガイド。これまでは各ジオサイトを単発的に案内することがほとんどで、需要はそれほど多くなかった。ジオサイト以外の魅力も加えて「旅行商品」に仕上げ、需要を掘り起こす狙いがある。
 ジオガイドは、県などでつくる「伊豆半島ジオパーク推進協議会」が養成した地質などの知識を持った専門ガイド。有料ガイドをあっせんする伊豆半島ジオガイド協会には約100人が加盟している。伊豆半島が昨年、世界ジオパークに認定されたこともあってガイドツアーの申し込みは増えているが、それでも年間数百件にとどまる。
 ジオサイトの解説だけでは多くの観光客を集めるには限界があるという。その対策が、関連する楽しみをプラスした体験型旅行で魅力を増すこと。そんな旅行の企画、集客をするスモールビジネスをガイド自らが立ち上げることが目標だ。旅行者が増えれば町全体が潤い、生活に根ざした体験を伝えるビジネスが生まれることも期待できる。
 ガイド協会長で研修にも参加している仲田慶枝さんは「ガイドをしていて感じるのは、外国からの人も含めて地域の人たちとの交流を楽しんでいること。地域と連携して経済効果をもたらすこともジオパークの役割だ」と話す。

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