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外来カミキリ、樹木被害急増 桜など侵食、2年前のはや5倍 県調査 /群馬県

 桜や桃などの樹木を食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による今年の被害が、館林市など7市町で計3561本に上ったことが県の調査でわかった。2017年の682本から5倍超に急増し、1510本の18年と比べても2倍超。県は「早期発見、早期駆除を」と危機感を募らせている。
 4~8月、成虫、木くずと幼虫のフンが混ざった「フラス」が付いた樹木の被害を確認した。館林(1272本)、太田(388本)両市と邑楽郡5町に被害が集中し、全体では桜が3052本を占め、梅、桃などが509本だった。みどり市でも成虫1匹が見つかったが、樹木への被害は確認されなかった。
 調査を始めた2年前から被害市町は変わっていないが、被害本数が5本だった太田市はこの2年で77・6倍、4本だった板倉町は42倍に急増した。
 クビアカツヤカミキリは体長2・5~4センチで光沢のある黒い体で胸が赤いのが特徴。幼虫が樹木に寄生してフラスを出しながら内部を侵食し、樹木が衰弱し枯死する被害が相次いでいる。県は「被害の拡大防止には県民の協力が不可欠。成虫やフラスを見つけたら最寄りの市町村へ連絡を」と呼びかけている。

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