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農地・農林業施設、復旧はまだ4割 測量設計業者不足 三原市の豪雨被害 /広島県

 三原市は、昨年7月の西日本豪雨で被害を受けた公共土木施設と農地・農林業用施設計約3千カ所の復旧状況をまとめた。農地・農林業用施設は被害箇所が多いうえ、専門の測量設計業者も不足し、復旧は約4割にとどまっていることがわかった。
 市災害復旧推進室によると、市道や河川など公共土木施設の復旧工事はおおむね計画通りに進み、1536カ所中1126カ所(73%)で完了した。一方、農道や用水路など農地・農林業用施設の復旧は1422カ所中569カ所(40%)にとどまる。道路の土砂や倒木撤去などの応急工事は終えているが、土砂が入ったままの農地や、のり面が崩れた田畑、壊れた用水路の多くが手つかずという。
 特に、国の補助対象になる工事は626カ所中25カ所(4%)しか完了していない。昨年度、大幅に簡略化した災害査定をしたが、工事の発注には改めて現地調査と測量設計が必要。しかし専門の測量設計業者が確保できず、時間がかかっているという。市の担当者は「復旧の速度を上げ、2020年度末までに完了させたい」としている。

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