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日中韓、交流促進を合意 観光大臣会合

 日中韓の観光担当大臣による会合が30日、韓国・仁川で開かれた。日韓関係が悪化し、日本を訪れる韓国人観光客の数が落ち込む中での開催となったが、3カ国間で活発な観光交流を進めることで合意し、共同声明を採択した。
 日本からは石井啓一国土交通相が出席し、3者会合の前には韓国の朴良雨(パクヤンウ)・文化体育観光部長官と2人でも会談。予定の40分から30分以上長く続いた。
 石井氏は終了後、報道陣に対し、韓国政府が撤回を求めている対韓輸出規制の強化など、観光以外の話題がでたかについては明言を避けた。成果については「日韓の観光当局間で、相互交流は重要との認識で一致できたことは、大きな意義があった」と強調した。
 日中韓観光大臣会合は2006年から始まり、今年で9回目。3カ国の持ち回りで毎年開かれてきたが、16、17年は中韓関係の悪化や自然災害などの影響で中止された。
 昨年10月に中国・蘇州であった前回会合では、「2020年の3国間の交流人口規模3千万人を目指す」といった具体的な目標が盛り込まれた。今回の会合では、この目標が達成されたと3カ国間で確認したが、新たな数字目標は定めなかった。

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