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CO2リサイクル、苫小牧に実証拠点 海底注入施設を活用 経産相表明 /北海道

 世耕弘成経済産業相は21日、製油所から排出される二酸化炭素(CO2)を再利用する「カーボンリサイクル」の実証事業を苫小牧市で始める計画を明らかにした。CO2から化学製品の原料をつくる設備を建設し、2022年度にも事業を始めたい考えだ。
 苫小牧市では、製油所の排出ガスから分離・回収した二酸化炭素を海底の地層に注入して閉じ込める技術(CCS)の実証実験が2016年度から行われている。世耕氏はこの実証設備を視察後、報道陣に「これらの設備を有効に利活用し、『カーボンリサイクル』への展開を進める。苫小牧市をその拠点としたい」と述べた。経済産業省が今月末に公表する来年度予算の概算要求に、調査費として数億円を盛り込む見通し。
 経産省によると、CCSの実証実験を行っている敷地内に、CO2と水素を反応させてメタノールをつくる設備を建設。ペットボトル素材や医薬品の原料、発電用の燃料として使えないか検証するという。

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