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警戒レベルの規制範囲拡大 吾妻山・安達太良山・磐梯山 来月めど /福島県

 吾妻山と安達太良山、磐梯山における噴火警戒レベルに伴う立ち入り規制範囲などが9月をめどに変更される。新たな知見により、吾妻山でこれまで考慮されていなかった火砕流に備えるなどする。
 吾妻山についての変更は噴火警戒レベル3以上で、噴火時に溶岩片やガスなどが高速で進む火砕流や、より広範囲に影響する火砕サージを新たに考慮。レベル4、5の時に立ち入りを規制する範囲に、福島市の須川沿いや猪苗代町の大倉川沿い、山形県米沢市の前川沿いのJR板谷駅周辺などを追加した。
 安達太良山では噴石の飛散範囲の想定を広げ、レベル4と5の時の規制範囲を、噴火が想定される沼ノ平火口の中心から半径2・5キロを同4キロにする。
 磐梯山では、噴火を想定する火口そのものの範囲をこれまでより拡大。さらに、レベル4と5の噴石の飛散範囲も同3キロ以内を同4キロ以内に拡大する。
 これらの案は7月9日、県や山形県などで構成するそれぞれの火山防災協議会の合同会議で了承された。
 県災害対策課は今回の変更について、特に危険性が高まったのではなく、新たな知見に対応するためと説明。火山活動が高まった際には気象庁が情報を出すので、特に登山者や規制範囲になる地域に住む人は、その情報に注意してほしいとしている。

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