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上松の木製品を愛知の新生児に 木曽川利用が縁で交流 /長野県

 ひのきの里として知られる上松町の職人が作った子ども向けの木製品が、愛知県豊明市の新生児に贈られることになった。上松町と友好自治体関係にある豊明市が、同町内の木工所から買い取り、プレゼントすることにした。仲立ちをした上松町はこれをきっかけにより友好を深めるとともにPR効果も期待している。
 贈られるのは木のおもちゃやスプーン、箸と箸置きなどのいずれか。上松町内にある専門校で木工を学び、町内で起業した職人らが作るものだ。豊明市では今年8月以降に誕生した子に贈る予定で、今年度は約170万円の予算を計上した。
 豊明市は、上松町も含む木曽川上流域の水を上水道などに使っている。こうした縁から2002年に友好自治体関係となり、スポーツや観光を通じて交流してきた。今回、上松町が町内の新生児向けに昨年度から実施している木製品の贈呈事業を豊明市でも実施しないかと持ちかけたところ、市側が賛同したという。
 大屋誠・上松町長と小浮正典・豊明市長は今月、同町役場でそろって記者会見。大屋町長は「子どもたちに木のよさを知ってもらい、友好を深めたい」。小浮市長は水を利用してきた経緯を踏まえ、「これまで何も貢献できなかったが、感謝の気持ちを示すことができる。木に親しんでもらうことで、教育面の効果も期待したい」と話した。

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