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高島に住んで、コウノトリ 地元有志が要望、人工巣塔完成 /滋賀県

 国の特別天然記念物のコウノトリを増やそうと、兵庫県豊岡市の市民グループ「コウノトリ湿地ネット」が16日、高島市マキノ町浦に人工巣塔を建てた。県内では長浜市内に次いで2カ所という。
 地元の人が土地を提供した。高さ約11メートルのコンクリート製で、最上部に直径1・6メートルの鉄製のかごがついている。
 マキノ町山中の大工、竹谷勇次さん(62)によると、同町北部の浦地区周辺では6年前から春先にコウノトリが飛来し始めた。今春も2~4月に雌2羽が飛来した。竹谷さんはその度、彦根市の同ネット会員安藤博之さん(72)に報告。水田が広がり、豊かな里山が残る一帯を「コウノトリの里」にできないかと、人工巣塔の設置をお願いしていた。
 浦区区長の前河富士夫さん(65)は「つがいが巣を作って増えてくれれば」と期待した。

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