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屋久島入山協力金、納入呼びかけ再開 不祥事防止へ入金機導入 /鹿児島県

 屋久島町や県などでつくる屋久島山岳部保全利用協議会(会長=荒木耕治町長)は12日、元職員による入山協力金の横領事件を受けて自粛していた協力金の収納業務を再開した。警備保障会社が管理する入金機の導入など、再発防止に一定のめどが立ったと判断した。事件発覚から約5カ月ぶりに、荒木町長らが登山客に協力を呼びかけた。
 協力金は、山のトイレ管理などの環境保全を目的に1千~2千円を任意で集め、収納額は年6千万円ほど。今年2月に約3千万円の着服が発覚した。その後、入金機のほかに年4回の会計検査などの再発防止策を講じたとして、収納再開を決めた。
 同日未明、縄文杉方面へ向かうバスの停留所で、荒木町長は登山客に「今日から新たなシステムで不祥事を防ぎます」とあいさつ。東京から来た30代女性は「島の自然を満喫しているので、ぜひ役立ててほしい」と協力金を納めた。

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