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富士山の保全状況を高評価 ユネスコ世界遺産委が決議 /静岡県

 アゼルバイジャンのバクーで開催中のユネスコ世界遺産委員会は4日、富士山の保全状況報告書について「持続可能な観光と土地利用を促進する方法で管理されている」などと高く評価する決議をした。
 報告書は2013年に富士山が世界文化遺産に登録された際、管理・保全の状況を報告するよう求められたことを受けたもので、文化庁、環境省、林野庁が作成。富士山の保全の取り組みを詳細に書いた付属リポートは静岡、山梨両県や周辺市町でつくる「富士山世界文化遺産協議会」がまとめた。
 富士宮口からの登山者数の上限を1日2千人と定めて混雑カレンダーなどで分散を図ったことや、情報発信拠点として富士山世界文化遺産センターが静岡、山梨両県に開所したことなどが評価された。
 委員会に出席した川勝平太知事は「富士山の管理・保全の責務を継続して果たしていると承認されたほか取り組みの順調な進展を歓迎され、高い評価を得られたことをうれしく思う」とのコメントを出した。ユネスコは2020年12月1日までに最終報告書を提出するよう求めた。

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