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安平川遊水地保全へ「ラムサール登録を」 日本野鳥の会、勇払原野のシンポ /北海道

 日本野鳥の会は30日、苫小牧市で、釧路湿原、サロベツ原野と並ぶ北海道三大原野とされる勇払原野のツアーとシンポジウムを開いた。同会は希少な野生鳥獣の生息域となっている安平川河道内調整地(遊水地)を「ラムサール条約登録湿地に」と訴えた。
 ツアーには約40人が参加し、野鳥の会のレンジャーらの案内で原野の自然を観察しながら、ふだんは入ることのできない弁天沼のほとりで野鳥や植物を観察。シンポジウムには約140人が集まり、柳生博名誉会長の基調講演や、道や市の担当者らによる「安平川河道内調整地の賢明な利用を考える」をテーマにしたパネルディスカッションを聴いた。
 ラムサール条約は湿地の保全と賢明な利用を進める条約で、ウトナイ湖はすでに登録されている。同会はこれを安平川遊水地に広げようと、関係各所に働きかけを強めたい考えだ。
日本野鳥の会は1981年にウトナイ湖サンクチュアリを開設して以来、勇払原野の環境保全活動を進めている。

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