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アイヌ語と共に、植物の活用学ぶ 釧路湿原 /北海道

 釧路市春採生活館でアイヌ語入門講座を受けている人たちが20日、釧路湿原国立公園・温根内木道(鶴居村)を歩き、アイヌの人たちが活用した植物について学んだ。アイヌ文化全般に詳しい奥田幸子さんを講師に、約15人が参加した。
 樹木のハンノキは赤い染色や補血剤に、良い香りの花をつけて腐りにくいハシドイは家の柱に、現代だとバットに使われるヤチダモは丸木舟に、ヨシは家壁や屋根に、ガマはゴザになった。奥田さんは植物を指し、アイヌ語の名前を教え、写真などを見せながら物語や用途を説明した。
 「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」というのがアイヌの世界観だ。活用した植物は数百種類に上り、草木1本1本が人格を持つと考えて無駄にしなかったという。

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