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廃プラ、東京五輪表彰台に 大会組織委、海洋ごみ問題啓発狙う

 2020年東京五輪・パラリンピックの表彰台は、家庭などから出た使い捨てプラスチックを再利用して作る。大会組織委員会が11日、史上初となるプロジェクトの概要を発表した。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献する活動の一環で、世界中で問題になっている海洋プラスチックごみ問題に気づいてもらう狙いがある。
 回収対象のプラスチックは洗濯洗剤や柔軟剤、台所洗剤、ヘアケア製品、消臭芳香剤のプラスチックボトルや詰め替え製品。19日から、流通大手イオンの全国約2千店舗で回収を始める。国際オリンピック委員会(IOC)のスポンサー企業のP&Gが協力し、同社が集めている海洋プラスチックも混ぜる。
 組織委によると、表彰台は約100セット作られ、45トンのプラスチックが必要。骨組みで使うアルミ材の一部は、東日本大震災の被災地の仮設住宅で使われたサッシを再利用するという。表彰台のデザインは公式エンブレムをつくった野老朝雄さんが担当し、来年6月ごろに完成予定だ。大会後は、学校教材などとして再利用する計画だ。

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