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ススキ再生へ肥料散布 曽爾高原、小型ヘリで /奈良県

 ススキの景勝地として知られる曽爾高原(曽爾村)で、ススキの生育不良対策「曽爾高原再生プロジェクト」が始まった。4、5の両日は、小型ヘリコプターによる肥料の空中散布が実施された。
 専門家の意見などを踏まえ、村が今年度から本格的に始めた。費用は今年度で500万円程度を見込み、ふるさと納税を充てる。細谷忠弘・村企画課長は「土に栄養がなくなっているのが大きいのではないか。土を活性化させたい」と言う。
 肥料は、窒素とリン酸、カリウムが入った有機肥料で、20キロ入りの袋で120袋を用意。無線操縦の小型ヘリに積み、曽爾高原(約38ヘクタール)の急斜面のうち、5ヘクタールに散布した。残りは来年以降に散布予定。平らな部分は人力で散布する。
 もう一つの対策が株の植え替えだ。今年2月に約45平方メートルで試験的に実施。定着が確認できたことから、今年度は500平方メートルで実施することにしている。
 秋の曽爾高原はススキを見にくる大勢の観光客でにぎわう。細谷課長は「リピーターの人からススキが寂しいことになったと言われる。曽爾高原は村の宝。後世に残していかないといけない」と話している。

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