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スズラン群生地、有志が雑草除去 平取 /北海道

 平取町芽生(めむ)の国内有数のスズラン群生地で15、16の両日、雑草除去ボランティアが行われた。札幌市の環境市民団体「エコ・ネットワーク」の呼びかけで集まった約25人が汗を流した。
 日高山脈・幌尻岳ふもとの町営牧場に広がる約15ヘクタールの群生地は国内最大規模を誇る。町は観賞用の遊歩道を設け、毎年5月下旬から「すずらん観賞会」として一般公開している。ところが、近年、花の時期にスズランより背丈が高く伸びるヨモギやアキカラマツなどが侵入し、スズランの勢いが失われつつあった。
 町は雑草の刈り取りなどの対策を講じてきたが決め手とはならず、エコ・ネットワークの協力で、雑草除去の方策を模索してきた。どの時期にどの植物を除去したらいいか、2年にわたって試験を重ねた結果、スズランの芽が出始め、花が咲く前の5月中旬に抜き取るのが効果的と判断。今回の本格的な雑草除去作業となった。
 市民ボランティアたちは、群生地内の遊歩道約800メートルのうちメインとなる350メートルの両側を幅5メートルの範囲で雑草を抜き取った。
 今年のスズラン観賞会は25日に開幕、6月2日まで。無料。25、26日は先着120人に根付きスズランのプレゼント。期間中の土、日曜には「びらとり和牛」や「びらとり黒豚」のバーベキューコーナーが設けられる。

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