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汚れた廃プラ、世界規模で規制 輸出入巡る条約で 身近な生活ごみも一部対象

 汚れた廃プラスチックの輸出入が国際的に規制されることになった。スイスで開かれた有害廃棄物の国境を越えた移動を規制するバーゼル条約の締約国会議で10日(日本時間11日)、条約付属書の改正が採択された。リサイクル資源として扱われる汚れた廃プラは、輸入国政府の同意がなければ輸出できなくなる。暮らしに身近な廃プラの一部も対象になるとみられる。
 世界規模で廃プラの輸出入を規制する制度は初となる。改正はノルウェーと日本が主導した。会議では対象になる廃プラの範囲をめぐって対立があったが、最終的に他のごみの混入が「ほとんどない状態」のものを除いた廃プラを規制対象とすることで合意した。2021年1月に発効する。同条約は日本を含む180以上の国・機関が締約。米国は入っていない。
 ただ、具体的な事例や基準は合意には盛り込まれず、各国の判断に運用は委ねた。
 日本は指針をつくり具体的な基準を示す方針だ。汚れの程度によっては、普段の暮らしから出る廃プラの中にも対象になるものが含まれる可能性がある。
 日本の年間の廃プラの排出量は約900万トン。リサイクル資源として日本から輸出された廃プラの大半を受け入れていた中国が17年末に輸入を原則禁じたが、タイ、マレーシアへの輸出が増えるなどし、昨年、日本は計約101万トンを輸出した。その中には、汚れた廃プラも含まれているとされる。
 汚れがひどいものなどは輸出先で適切にリサイクルされず、海に流れてごみになっているとの指摘もある。プラごみによる海洋汚染は地球規模で対策が課題となっている。
 日本から同条約の規制対象を輸出する場合、条約に基づく輸入国の同意に加え、輸入国で日本国内と同等の適切な処理ができないと輸出を認めないことが、国内法令に基づき定められている。輸出先のアジアなどで日本と同レベルの処理体制の国はほぼなく、日本からの汚れた廃プラの輸出は事実上、難しくなる。
 このため国内でのリサイクル量を大幅に増やすと同時に、汚れたものを含む廃プラの排出量そのものを減らす必要にも迫られる。日本は今回、「国内での処理を進めていく姿勢を示したい」と、ノルウェーが提案した改正案に賛同した。

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