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児童に自然学習の場、評価 「千部もみじ村」に環境大臣表彰 /大分県

 豊後高田市の里山で植樹活動などを続ける団体「千部(せんぶ)もみじ村」が、環境相から自然環境功労者表彰(自然ふれあい部門)を受けた。小学生に自然学習の場を提供していることなどが評価された。
 表彰は1999年度に始まり、今年度は36の個人と団体が受賞した。県内で選ばれたのは千部もみじ村だけだった。
 活動では、元中学校教諭の故近藤正治さんが、同市界(さかい)の千部山に約10年をかけてカエデやハゼなど約1500本を植樹。2001年から紅葉の鑑賞と植樹体験イベント「千部もみじ村山開き」を開催してきた。
 06年に正治さんが他界してからは、妻で元小学校教諭の加代子さん(76)が遺志を継ぎ、約15人の仲間たちと下草刈りや遊歩道整備などを続けてきた。高田小学校の森林学習の場としても開放。メンバーがシイタケの駒打ちやタケノコ掘りなどを教えている。
 佐々木敏夫市長に受賞報告をした加代子さんは「夫も喜んでいると思う。今後も地道に活動を続け、観光客が訪れる場所にできたら」と話していた。

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