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世界の動植物100万種「絶滅危機」 IPBESが報告書

  世界132カ国の政府が参加する「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)は6日、「すでに動植物約100万種が絶滅の危機にある」などと警告する、政策立案者向けの報告書の要約を公表した。自然の保全と再生、持続的利用のために、経済や社会、政治、テクノロジーなどの点で「根本的な変化」の必要性を訴えている。
 報告書は、日本を含む51カ国の専門家145人が約3年かけてまとめた。要約はパリで開かれたIPBESの総会で承認された。
 報告書は、世界中に約800万種いると推定している動植物について、種の絶滅のペースが「過去1千万年の平均よりも数十倍以上速く、加速している」と指摘した。具体的には、両生類の40%超、サンゴ礁をつくるサンゴやサメとサメの仲間の約33%、海生哺乳類の33%超が、それぞれ絶滅の危機に直面しているとした。

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