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CLT、ヒノキと杉が同居 津野・森林組合事務所に町産木材 /高知県

 強度や断熱性に優れた木材パネルとして普及が進むCLT(直交集成板)を建材として全面的に使った津野町森林組合の新事務所が完成し、4月25日に落成式があった。1階にヒノキ、2階に杉のCLTを使い分けた珍しい構造の建物だ。
 同町船戸地区に移転、新築された事務所は2階建てで、延べ床面積は約235平方メートル。使用した約100立方メートルのCLTは、町内産のヒノキと杉を愛媛県西条市の工場でパネルにした「純四国産」。事務室の1階は、表面が滑らかで光沢のあるヒノキ特有の明るい雰囲気が漂う。会議や研修に使う2階は赤みが強い杉材の温かさが包む。
 材質の違う2種類のCLTは大地(おおち)勝義組合長(70)のこだわりだ。高知県によると、今年4月1日時点で県内では17のCLT建築が完成しているが、「(強度を保つ)構造材としてヒノキのCLTを使った建物は例がない」(四国森林管理局)という。1立方メートル当たりのCLT価格もヒノキは杉より3万円ほど高い。それでも、「地元のヒノキと杉それぞれの特徴や良さを一つの建物の中で感じてほしかった」(大地組合長)と凝った造りにした。
 落成式に続いて旧船戸小学校体育館で開かれた祝賀会では、地元保存会による津野山古式神楽が披露された。
 森林組合は今後、学習や研修で新事務所を活用するため学校との連携を強めていきたいという。「子どもたちが山や林業に興味を持って理解することは、地域を生かし故郷を愛することにつながる」と大地組合長は話す。5月8日には地元・東津野中学の1年生が林業学習を開く予定だ。

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