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食品安全委「人の健康には影響なし」 豚コレラ、えさ型ワクチン食べたイノシシの肉

 家畜伝染病・豚(とん)コレラのえさ型ワクチンを食べたイノシシの肉の安全性について、食品安全委員会は23日、「人の健康に影響を与える可能性は無視できる程度」と結論づけた。岐阜、愛知両県では3月下旬から、トウモロコシ粉の皮で包んだえさ型ワクチンを土中に埋め、食べさせる作戦が展開されている。
 安全性を結論づけた根拠は、ワクチンはウイルスを弱毒化させたものであり、豚コレラは人に感染しないことなど。両県では3月下旬に散布した計2万6401個のうち、最大で1万9129個(72%)がイノシシに食べられたと想定できるという。散布は今後、数年間続く見込みだ。
 農水省などによると、ワクチンを埋めているエリアで捕獲された野生イノシシはすべて検査に回り、現時点では流通していないという。一方でイノシシは移動するため、ジビエに携わる人たちから、安全性について丁寧な説明を求める声が上がっていた。

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