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古民家活用「地域の核に」 ノウハウ共有、新富町など3者連携 /宮崎県

 新富町は、町内に残る古民家や空き家を活用するため、耐震診断や修復などの技術を持つ古民家再生協会宮崎(日向市)と、利活用のノウハウを持つ「こゆ地域づくり推進機構」(新富町)と連携協定を結んだ。
 古民家再生協会宮崎によると、古民家とは築50年以上で日本在来の伝統的な建築工法で建てられた木造住宅のこと。自治体との連携協定は、県内では日向市に次いで2例目という。
 古民家再生協会宮崎が、取得した高千穂町内の古民家(木造平屋建て、約60平方メートル)の移築先を探す中、新富町から使われていない町有地を提供できると申し出があり、3者で協定を結ぶことになった。来年4月までに移築を終え、農業などを体験しながら宿泊できる施設に活用する。
 新富町役場で15日にあった調印式には、小嶋崇嗣町長、古民家再生協会宮崎の坂口孝生・代表理事らが出席。町内にある約230軒の空き家を調べ、訪日外国人に人気の高い古民家の宿泊施設などに利活用できるかを探るという。
 小嶋町長は「人口減で空き家は全県下で増えている。リユースできる古民家を地域の核となる施設にしたい」。坂口代表理事は移築する古民家について「屋根ふきや壁塗り、かんながけなどへの参加者を募りたい」と話した。

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