ニュースピックアップ
ニュースピックアップ

全国初の町営林業学校 日南に開校、7人が研修へ /鳥取県

 全国初の町営の林業学校となる「日南町立林業アカデミー(通称・にちなん中国山地林業アカデミー)」が3日、開校した。校舎は、日南町多里の旧多里保育園を改修した。演習林は、日本最大の668ヘクタールの広さ。今年度は県内外の男女7人が林業技術者となるべく1年間の研修に取り組む。
 アカデミーは3月に各種学校として設置が認可された。定員は10人で、基本的授業は、週4回の林業実習と1回の講義。「実践林業」や「インターン」、「林学」のほか、小型移動式クレーンやフォークリフトの運転や狩猟の免許取得などをサポートする「資格」という授業がある。研修期間1年の教育課程の総時間数は1369時間で、専任教員のほか、鳥取大や島根大、地元森林組合、地元木材企業などからも講師を迎える。
 入学金は無料で研修費用は9万6千円だが、研修終了後に林業や関連企業に就業することが入学の条件となる。
 開校式では、学長となる中村英明・日南町長が「県内外から高校を卒業したばかりの方、大学生、社会人が入学する。1年間明確な目標を定め、研修に励んで欲しい」と激励。新入生を代表して、吉田岳史さん(37)が「令和という時代とともに林業の研修をスタートできることは光栄で感謝を感じる。春夏秋冬を肌で感じながら充実した研修をしたい」と意気込みを話した。

PAGE TOP