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「気候変動と海洋プラごみ対策を」 S20が共同声明

日本学術会議は3月6日、G20(主要20カ国・地域)の科学アカデミー代表を集め、「サイエンス20(S20)」を開催した。S20では、「G20大阪サミット2019」(6月28日~29日)などに向け、共同声明「海洋生態系への脅威と海洋環境の保全--特に気候変動及び海洋プラスチックごみについて--(仮題)」を取りまとめた。共同声明は「地球規模での温暖化と海面上昇、海洋酸性化、貧酸素化が海洋環境上の主要な課題であり、陸地と海洋の両方から発生した海洋プラスチックごみの集積は新たに出現した課題と言える」などと指摘。これらの影響を最小限に抑えるため、科学の果たす役割は重要であるとし、▽気候変動、水産資源の乱獲、汚染など海洋生態系へのストレス要因の軽減を目的とした行動の増強▽研究船、観測・監視技術等の調査・研究基盤の能力強化及び教育による人材の育成▽ 世界中の科学者がアクセス可能な、データ保管装置と管理システムの確立、などを提言した。

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