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「震災忘れないで」苗に込めて ふたば未来高・磐城農高、ワスレナグサ配布へ/福島県

 東日本大震災を忘れないで――。福島県の農業高校生らが育てたワスレナグサの鉢を東京都内で配布する「忘れな草プロジェクト」で2月26日、ふたば未来学園高校と磐城農業高校で苗の手渡し式があり、生徒と主催団体の関係者が交流した。
 ふたば未来では、農業を学ぶ2年生12人が、1月中旬から苗に肥料を与えるなどして約400鉢を育てている。式では、一般社団法人ほのぼの運動協議会の儘田享仁副理事長が「復興と再生に向かってがんばってほしい」と励まし、ワスレナグサを受け取った。
 苗を育てている浅野琴美さん(17)は「東京の人たちは3・11のことを忘れかけている。紫色の花が咲いたら、東北のことを思い出してほしい」と話した。
 ワスレナグサの鉢は、3月9日と10日は豊島区の巣鴨地蔵通り商店街で、同16日と17日は渋谷区の代々木公園イベント広場で、栽培した高校生も参加して配布する。会場では募金活動も行われ、福島の農業復興などに役立てられる予定だ。
 6回目の今回は、ふたば未来が初めて参加した。磐城農は毎回、栽培に協力している。他に会津農林高校と岩瀬農業高校でも栽培し、4高校で計6千鉢を育てている。

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