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桜並木の手入れ、次世代が継ぐ 今川でボランティアが枝打ち /福岡県

 花見シーズンを前にした10日、行橋市の桜名所の一つ今川で、堤防のソメイヨシノを剪定(せんてい)する作業があった。日産自動車九州のボランティアグループ「秋桜(こすもす)会」の16人が、車道に伸びた枝などを切り落とした。
 今川の豊国橋から下流の両岸では1987年、桜のオーナーを募って苗木220本を植え、桜並木をつくった。商店主らのまちづくり勉強会「木曜クラブ」の幹事だった生花業の関雄二さん(82)が地域のにぎわいづくりに発案した。以来、毎年欠かさずに手入れを続けてきたが、高齢化でクラブは昨年12月に解散し、秋桜会が引き受けた。
 この日は秋桜会の16人が関さんら3人に「この枝、いらん」などと教わりながら、桜の木に登るなどしてノコギリを引き、枝打ちをした。関さんは「次の世代にどうつなげるかが課題だったので、最高にうれしい」と喜び、整った枝ぶりを満足そうに見つめた。
 秋桜会の一岡久雄会長(38)は「多くの方が桜を見に来て喜んでもらえると思うと、やりがいがあります」と話した。

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