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「早生樹」センダン学ぶ 天草でシンポ、全国から150人 /熊本県

 木材として利用できるまでの成長が早い「早生樹(そうせいじゅ)」のセンダンについて学ぶシンポジウムが23日、天草市東町の天草市民センターであり、全国の林業関係者ら約150人がセンダンの利活用の取り組みなどを学んだ。
 主催は県天草広域本部と天草地域の林業家らでつくる「栴檀(せんだん)の未来研究会」。センダンの育成方法などの周知・普及をめざして同本部が2017年度から進める「天草センダンプロジェクト」の一環。
 福岡・大川家具工業会の田中智範・地域材開発委員会委員長は基調講演で、センダンを家具材として利活用を進める同工業会の「プロジェクトSOUSEI」と題する取り組みを紹介。「センダンを使って大川家具のブランド作りをしていきたい」と語った。
 「栴檀の未来研究会」代表の福田国弘さんは、耕作放棄地が植栽地として最も適しているというセンダン植栽の目的についても触れ、「増え続ける中山間地の耕作放棄地を利用することで、新しい産業を育成する」と話した。
 シンポ開催を前に、天草市今釜新町の県天草広域本部の敷地で、県の小野泰輔副知事らによるセンダンの記念植樹があった。

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