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ジビエ解体、衛生的に 魚津で研修会、手順学ぶ /富山県

 イノシシなど野生動物の肉(ジビエ)の有効活用に向けて、衛生的に野生動物を解体する方法を学ぶ研修会が22日、魚津市天神野新の新川学びの森天神山交流館で開かれた。狩猟者や解体処理業者、自治体の担当者ら約80人が参加して、具体的な解体手順などを学んだ。
 研修会は県とNPO法人「新川地区獣肉生産組合」の主催。県は昨年8月、捕獲や捕獲直後の処理の方法を学ぶ研修会を実施。ジビエの有効活用に向け、今回が2回目の研修会だった。
 この日は、講師の森田幸雄・東京家政大教授(食品衛生学)が、自家消費ではなく、市場流通を前提としたジビエに求められる衛生管理を解説。野生動物は表皮にダニや菌が付いているためよく洗うことや、内臓摘出などの工程では清潔な作業着に交換すること、内臓の内容物が散らばらないよう最初に食道と肛門(こうもん)を縛ることなどを話した。
 森田教授は、心臓は切開し、弁膜にいぼなどの異常がないかを確認して、異常があれば肉を廃棄処分することも指導。参加者は「いぼはどのような形、色、硬さか」などと質問していた。

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