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ニホンライチョウ一般公開へ 国内5施設、今年度内に /石川県

 国の特別天然記念物・ニホンライチョウの飼育に取り組む、いしかわ動物園(能美市徳山町)など国内の5施設で、現在は非公開で飼育されているニホンライチョウが今年度内に一般公開されることになった。非公開のケージなどより広い場所で飼育することができ、ニホンライチョウの保護事業に対する関心も高めてもらおうという考えだ。
 国内では2012年に策定された国のライチョウ保護増殖事業計画に基づいて、富山市ファミリーパーク、上野動物園(東京都台東区)、大町山岳博物館(長野県大町市)、那須どうぶつ王国(栃木県那須町)を含めた五つの施設で現在ニホンライチョウを飼育している。飼育技術が確立されたことなどから、今月開かれた環境省の保護増殖検討会で一般公開することが了承された。
 いしかわ動物園には昨年孵化(ふか)したニホンライチョウのオス3羽と、上野動物園から受け入れたメスの成鳥1羽がおり、今後オスの成鳥も新たに受け入れる予定だ。同園によると、一般公開するニホンライチョウの数は今後、環境省と話し合って決める。公開場所は、ノルウェーに生息する近縁種のスバールバルライチョウを展示する園内の「ライチョウの峰」を想定しているという。

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