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カラムシの葉、ラーメンに 昭和・道の駅開発、メニュー追加へ /福島県

 昭和村の「道の駅 からむし織の里しょうわ」は、伝統工芸品の原料となる植物・カラムシの葉を使ったラーメンの開発に取り組んでいる。4月から道の駅のレストランのメニューに加える予定だ。
 夏に涼しい高級衣料として知られるからむし織は、茎から取り出した繊維を糸にして織り上げられる。ラーメンは、ふだん使われない葉をパウダー状にして、麺をつくる際に練り込んだものだ。
 新潟県や山形県でパンなどに応用された例はあるが、昭和村でカラムシが食材として本格的に売り出されるのは、今回が初めて。
 商品製造にあたる会津ブランド館(会津若松市)の藤田香織館長は「昭和村に観光客が向かう目的のひとつとして『食べる』を位置づけたい」と話す。パウダーを1・5%練り込んだ試作品は、しっかりした腰の中に、ほのかな植物の香りが感じられた。
 道の駅の舟木容子駅長は「からむしというと高級品というイメージが強いけど、ふつうの生活の中に取り入れたいと思った」と話す。レストランでの提供のほか、お土産用に、麺とスープのセットの販売も予定している(いずれも価格は未定)。舟木さんは「今後はクッキーなどお菓子にも使いたい」と意欲を語った。

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