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「美しの森」選定の2カ所、管理「不適切」 倒木などで通行不能 /群馬県

 林野庁が昨年度に選定した「美しの森お薦め国有林」について、総務省関東管区行政評価局は19日、訪日外国人を含む利用者の立場から現地を調査した結果、県内の自然休養林2カ所の管理が不適切として、林野庁関東森林管理局に改善を求めた。
 林野庁が国有林の中で優れた景観などを持つ森林として整備した「レクリエーションの森」のうち、山村地域の観光振興のために全国93カ所を「美しの森」に選定。県内は武尊(みなかみ町、片品村、川場村)と野反(のぞり)(中之条町)の自然休養林2カ所が選ばれた。
 今回不適切とされたのは、武尊では「車椅子でも大丈夫なバリアフリー」とうたいながらもササの繁茂や倒木などで通行できない▽遊歩道が通行止めなのに現地設置の案内図にその情報の記載がない▽片品村が管理する休憩所の「あずまや」が倒壊の恐れがある――といった点。
 野反では、歩道に倒木が複数あって通行を阻害している▽中之条町が管理する木造の避難小屋が老朽化し、倒壊寸前で通行に危険▽土砂の流出と雑草の繁茂で駐車場1台分が使用困難――などとした。
 行政評価局は半年後に全箇所の改善状況の報告を求めている。

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