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「来訪神」無形文化遺産に登録決定 「世界に誇れる」後世に残す

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)は29日、日本政府提案の「来訪神 仮面・仮装の神々」を無形文化遺産に登録すると決めた。モーリシャスで開かれた政府間委員会で採択された。
 「男鹿のナマハゲ」(秋田県男鹿市)や「宮古島のパーントゥ」(沖縄県宮古島市)など東北から沖縄まで8県の10の行事。2009年に登録された「甑島(こしきじま)のトシドン」(鹿児島県薩摩川内市)とあわせて拡大させる形での登録となる。国内の登録数は21件のまま。
 仮面をかぶり仮装した異形の姿をした者が正月などの節目に、「来訪神」として家や集落を訪れ、怠け者を戒めたり幸福をもたらしたりする年中行事。ユネスコの委員会は「地域の人々、とりわけ子どもたちが、アイデンティティーを形成し、地域社会への帰属意識を深め、互いの絆を強めている」と評価した。
 また、この政府間委員会では、ジャマイカの「レゲエ音楽」やフランスの香水作りの技術なども登録が決まった。

 ■無形文化遺産に登録される「来訪神」
 ◇男鹿のナマハゲ    秋田県男鹿市
 ◇吉浜のスネカ     岩手県大船渡市
 ◇米川の水かぶり    宮城県登米市
 ◇遊佐の小正月行事   山形県遊佐町
 ◇能登のアマメハギ   石川県輪島市・能登町
 ◇見島のカセドリ    佐賀市
 ◇甑島のトシドン※   鹿児島県薩摩川内市
 ◇薩摩硫黄島のメンドン 鹿児島県三島村
 ◇悪石島のボゼ     鹿児島県十島村
 ◇宮古島のパーントゥ  沖縄県宮古島市
 (※は2009年に登録済み)

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