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マリンバイオ協議会が発足 駿河湾の恵み活用へ 産官学金が連携 /静岡県

 駿河湾の生物資源を活用した「マリンバイオテクノロジー」の研究拠点整備に向け、産・官・学・金(金融)の連携組織「マリンバイオ産業振興ビジョン検討協議会」が26日、発足した。会長は東京工業大の橋本正洋教授。主に水産、食品、創薬の3分野で製品開発や人材育成を目指す。
 橋本教授ら学識者16人は今年6月から3回、マリンバイオテクノロジー研究会を開き、研究・開発と産業への応用を検討してきた。駿河湾は浅瀬から深海までが狭いエリアに分布し、富士山からの湧き水が流れ込むなど世界有数の多彩な環境。多様な生物が生息し、マリンバイオテクノロジーに適しているという。
 協議会の発足を記念したセミナーでは、具体案として早稲田大の松永是教授が「微細藻類を使ったバイオエネルギー」、静岡がんセンターの山口建総長が「海綿動物由来の抗がん剤」を紹介。マリンバイオの研究拠点「MaOI―PARC(仮称)」は、県が静岡市清水区付近に整備する予定で、医薬・医療機器を扱う「ファルマバレー」(長泉町)、先端農業推進拠点「AOI―PARC」(沼津市)との連携や相乗効果も狙う。

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