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名古屋城・木造天守用のアカマツ伐採 岩手で作業、河村市長も /愛知県

 名古屋城木造天守に使われるアカマツの伐採が20日、岩手県奥州市前沢生母の月山神社であった。名古屋市の河村たかし市長も作業に加わり、高さ約30メートルのアカマツが切り倒された。木材は天守の2階天井で長さ17メートルの梁(はり)に生まれ変わる。
 工事を担当する竹中工務店や地元の関係者らが見守る中、太い幹が「ドーン」という地響きを残して斜面に倒れた。切り株の直径は約1・2メートル。年輪の間隔が詰まっており、樹齢は約400年という。岩手県内の製材業者で1年余り乾燥などをした後、名古屋市に搬送される。
 根元にオノ入れをした河村市長は「命をいただくのはすごいこと。ありがたい。名古屋で第二の人生を千年も生きてもらいたい」。感謝の気持ちを込めてアカマツに命名も考えているという。
 伐採を見届けた地元の「月山松を守る会」の大石喜清会長(79)は「見られなくなるのは寂しいが、新たに生きる場所ができる。(完成したら)見に行きたい」と話した。

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