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白神自然観察園、西目屋に分室 弘前大、子どもの教育の場にも /青森県

 弘前大農学生命科学部の白神自然環境研究センターは9日、標本の収蔵拠点として西目屋村に白神自然観察園西目屋分室を開設した。保有する約12万点の標本のうち植物標本4万7千点と昆虫などの動物標本2万~3万点の収蔵と整理作業のスペースになる。子どもたちの教育の場などとしても活用していく方針だ。
 同センターは2009年に同村川原平に白神自然観察園を整備。世界自然遺産の白神山地を中心とした動植物の標本を収集整理し、100年後も役立つ形で残すことを活動の柱の一つにしているが、収蔵スペースが手狭になっていた。
 分室は、村が役場隣接地に所有する旧津軽ダム工事事務所の別棟の平屋(約160平方メートル)を月額1万円で賃貸する。開所式で佐々木長市農学生命科学部長は「分室を県の自然史研究の推進につなげたい。地域貢献の拠点の一つにすることも目標」とあいさつ。関和典村長は「地域にとっても自信と誇りにつながる」と語った。

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