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ナラ枯れ被害は3年連続で増加 平成29年度発生状況

 林野庁は、我が国の主要な森林病害虫被害である、松くい虫被害及びナラ枯れ被害について、平成29年度の都道府県の発生状況を取りまとめました。
 
松くい虫被害量
 松くい虫被害は、マツノマダラカミキリにより運ばれたマツノザイセンチュウがマツの樹体内に侵入することにより発生するマツの伝染病(マツ材線虫病)によるものです。

 平成29年度における被害量とその特徴
(1)平成29年度は、北海道を除く46都府県で被害が発生し、全国の松くい虫被害量は、平成28年度より約4万1千立方メートル減の約40万立方メートルでした。
(2)この被害量は、過去、被害量が最も多かった昭和54年度の約6分の1の水準となっています。
(3)全国的には被害減となりましたが、都府県単位では増加している場合もあるほか、新たな被害地も発生していることから、引き続き継続的な被害対策と監視が必要です。

ナラ枯れ被害量
 ナラ枯れ被害は、大量のカシノナガキクイムシが、ナラ・カシ類の樹幹に穴を開けてせん入し、体に付着した病原菌(ナラ菌)を多量に樹体内に持ち込むことにより発生する樹木の伝染病によるものです。

 平成29年度における被害量とその特徴
(1)平成29年度は、新たに被害が発生した2県を含む32府県で被害が発生し、全国のナラ枯れ被害量は、平成28年度より約9千立方メートル増の約9万3千立方メートルでした。
(2)平成27年度から3年連続増となっていることから、警戒心をもって対応することが必要です。

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