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木工品ブランド化、「姉妹森」100年協定 飛騨市と北海道中川町 /岐阜県

 豊かな広葉樹林を有する飛騨市と北海道中川町が、木工製品のブランド化などを共同で進める「姉妹森(もり)」協定を結んだ。森を通じた自治体間の協定は珍しいという。地域の違いを生かし、森林活用のモデル作りを目指す。
 飛騨市役所であった締結式には、同市の都竹淳也市長、中川町の川口精雄町長が出席。1枚の木板を半分にした協定書に、互いの署名を焼き入れた。
 中川町は道北部の酪農や林業が盛んな人口約1500人の町。カツラやコブシなどの広葉樹が豊富という。ブナやナラなどが豊富な飛騨市の職員が昨年、中川町が進める木工製品のブランド化の取り組みを視察し、交流が始まった。
 節があるなどの理由で建築に不向きとされる広葉樹を互いに生かしていくために協定を結ぶことになった。共同でブランドを立ち上げるほか、薪(まき)のブランド化も検討するという。
 締結期間は100年。都竹市長は「森を育てるように、町との関係を深めていきたい」と述べ、川口町長は「いい刺激をもらったので、まちづくりに生かしていきたい」と応じた。

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