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増える鳥獣害「先手の対策を」 深浦で研究全国大会 /青森県

 鳥獣害を考える「野生動物対策技術研究会全国大会」(同研究会主催)が18、19日、深浦町の不老ふ死温泉であった。
 行政や研究機関、狩猟の関係者約120人が参加。19日は東北野生動物保護管理センターの宇野壮春代表が東北の状況を報告した。イノシシが北上し青森県に達したことや、積雪に生息を阻まれてきたシカが季節によってすみかを変えることを覚え、越冬や繁殖をしていることについて説明した。
 東日本大震災で土地が荒れ野生動物が街に居着いたことや、わなを設置してもクマが高確率で寄って来ることなど、東北ならではの対策の難しさを指摘。「やぶの刈り払いや動物の移動経路の遮断などの地道な取り組みと、越冬地把握による冬季捕獲が大切」と述べた。
 農林水産省鳥獣対策室による全国の状況説明もあり、鳥獣害の確認が全国市町村の8割を超える約1500市町村に広がったと報告。特に東日本で増えているといい、先手を打って対策をとることの重要性を強調した。

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