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微小プラ、国内11河川で検出 26%が人工芝由来 首都圏・大阪府で調査

 プラスチックが劣化して砕けた5ミリ以下の微小な粒「マイクロプラスチック」について、首都圏と大阪府内の11河川を調べたところ、全ての河川から検出されたと、環境ベンチャー「ピリカ」(東京)が12日、発表した。成分を分析したところ、プラスチック浮遊物の4分の1が人工芝だったという。河川敷のグラウンドなどに敷かれた人工芝が劣化してちぎれ、河川に流れ込んだとみられる。
 調査は5~9月に、首都圏の隅田川や多摩川、大阪府の道頓堀川など計11河川で行われた。川岸や橋の上からスクリュー付きの装置をつり下げて水を吸い込ませ、網目が0・3ミリの網にたまった浮遊物を調べた。
 その結果、全ての河川からマイクロプラスチックが検出された。プラスチック浮遊物のうち26%が緑色で平べったい棒状のもので、人工芝とみられる。また、液体肥料を入れて農地にまくカプセル状の小さな容器なども確認されたという。
 マイクロプラスチックによる海洋汚染は国際的な問題となっている。ピリカの小嶌(こじま)不二夫社長は「流入経路を絞り込むことで、より具体的な取り組みができる」と話している。

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