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パプリカとジビエ、加工品開発が課題 田川で今年稼働の施設、実績まとめ /福岡県

 田川市は、特産物のブランド化をめざして今年から稼働し始めたパプリカの「実践型栽培施設」と、イノシシやシカなど有害鳥獣の肉を活用する「ジビエ(狩猟肉)食品加工施設」の活動実績をまとめた。加工品開発や販路拡大が今後の課題という。
 パプリカ栽培施設は白鳥工業団地の一角にあり、公募による1個人と1団体が4月から栽培に取り組んでいる。市産業振興課の城野昭憲課長補佐によると、夏作の出荷は7月が0・9トン、8月が0・6トン。猛暑の影響で目標の70~80%ほどの量だった。
 ジビエ加工施設は猪国地区の山あいに整備され、7月から地元住民による組合が運営している。田澤好晴同課長によると、搬入頭数は7月がイノシシ8頭、シカ4頭。8月がイノシシ4頭、シカ5頭。年に100頭ほどの処理を掲げており、想定内のペースという。卸売量は、7月はジビエ料理を出す飲食店にイノシシ5キロ余、シカ8キロ余。8月は飲食店にシカ1キロ、ジビエを扱う企業にペットフード用としてイノシシ8キロ余、シカ9キロ余が売れたという。
 二場公人市長は「キズものなど規格外品をいかに商品として売っていくかが今後の課題。7月に着任した6次産業化担当の地域おこし協力隊とも協働して加工品開発や販路拡大を進めたい」と述べた。

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