イノシシの生態調査、異常なしに「一安心」　豚コレラで岐阜市と猟友会　／岐阜県

　岐阜市内での豚コレラ発生を受けて、市と市猟友会などは２２日午前、市内の秋沢地区と三田洞地区で野生のイノシシの生態調査を実施した。調査中にイノシシを見かけることはなく、普段と比較して異常は見られなかったという。市猟友会の北川康次副会長は「きちんと（状況を）把握して、安心安全な街づくりに協力したい」と話した。
　調査は１２人が２組に分かれ、約４時間かけて実施。水辺や山の裾野を中心に見て回った。昨晩から今朝にかけてイノシシが掘ったとみられる穴や足跡を見つけたが、普段から見られるもので、付近に死体など、以前と変わった様子は特になかったという。
　北川副会長は「とりあえず一安心した。（豚コレラが）蔓延（まんえん）しているというイメージはなかった」と語り、今後もパトロールを続けると話した。生態調査は２３日も実施し、県と県猟友会も今月下旬からより広い範囲で行う。