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ウミガラスヒナ、今夏巣立ち最多 天売島、絶滅危惧種 /北海道

 絶滅の恐れのある海鳥、ウミガラス(オロロン鳥)の国内唯一の繁殖地、天売島(羽幌町)で、今夏少なくとも18羽のヒナが巣立ったと、環境省が発表した。過去20年間では巣立ち、飛来数とも最多だった。
 ウミガラスは、環境省のレッドデータブックで絶滅の恐れが最も高い絶滅危惧1A類に指定されている。天売島では、1960年代に8千羽が飛来していたと推定されるが、1990年代には20~80羽に激減、ここ数年は30羽前後で推移し、昨年は56羽が飛来していた。
 今夏は、少なくとも飛来数が58羽、つがい数が27、巣立ったヒナが18羽だったことが、カメラのデータ解析の結果分かった。いずれも過去20年間で最多だった。同事務所によると、ハシブトガラスなどから襲われにくい断崖の岩だなにつがいを誘導するよう、ウミガラスの模型(デコイ)を設置。エアライフルでハシブトガラスなどを駆除してきた。

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