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農水省「ジビエ認証制度」施設、京丹波自然工房が第1号 /京都府

 野生のシカとイノシシの肉(ジビエ)を首都圏の飲食店などに供給している京丹波町の食肉処理施設「京丹波自然工房」が、農林水産省が設けた「国産ジビエ認証制度」の第1号の施設となった。同省が7日、発表した。国が定めたルールのもとで衛生管理などを適切に行っていると認められた。
 農水省によると2016年度、国内でシカとイノシシ計約120万頭が捕獲されたが、食肉として処理されたのは全国約560施設での約8万3千頭にとどまる。ジビエは処理時に食中毒の原因となる細菌が付着する恐れがあることなどから、大半が焼却・埋設処分されているという。
 京丹波自然工房の運営会社「ART CUBE」の垣内規誠(ただまさ)社長(57)は「安心・安全の証しとして認証を活用し、ジビエの普及拡大に努めたい。ほかの施設も認証されていけば、ジビエ業界全体の底上げにもつながる」と話す。現在は府内などで捕獲したシカとイノシシを年間約400頭処理して府内や首都圏に供給しているが、19年度は1千頭の処理を目指すという。
 

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