台風２１号、記録的高潮・暴風

　台風２１号は４日正午ごろ、非常に強い勢力で徳島県南部に上陸し、暴風域に近畿や東海、中国、北陸を巻き込んで北上。同日夜、日本海に抜けた。２１号は各地に暴風と大雨をもたらし、近畿では記録的な高潮も発生。５日朝には温帯低気圧に変わり、北海道の沿岸から大陸へ北に進みそうだ。
　４日夕までの最大瞬間風速は関西空港で５８・１メートル、和歌山市で５７・４メートル、近畿や東海などで４０メートル以上を観測し、６０地点以上で観測史上最大を記録。高知県や三重県などで２４時間降水量が２００ミリを超えたところもあった。近畿と四国の６地点で「第２室戸台風」（１９６１年）などで記録した過去最高潮位を瞬間的に超えた。大阪市で３２９センチ、神戸市では２３３センチだった。
　今年日本に接近した台風では最大勢力の台風２１号は２５年ぶりに非常に強い勢力（最大風速４４メートル以上、５４メートル未満）で上陸した。