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CGアート、不思議な植物館 宇部「ときわミュージアム」 /山口県

 花模様のワニが歩き回り、足元には花が舞ったり、散ったり――。そんなコンピューターグラフィックス(CG)によるアート作品を体感できる企画展が、宇部市の「ときわミュージアム 世界を旅する植物館」で開かれている。不思議な空間を楽しむ家族連れやカップルでにぎわっている。
 植物館は、世界の希少植物を収集するプラントハンター、西畠清順さんが監修した。企画展「世界を旅する植物と、花と共に生きる動物たち」は、国内を代表するデジタルアートの制作を続ける「チームラボ」(東京)と同館が共同企画した。館内の至る所にプロジェクターが設置され、動物や花などの色鮮やかな映像を映し出す。
 センサーが鑑賞者の動きを読み取り、映像が変化するのが特徴だ。歩くと地面に花模様に描かれたワニやカエル、鳥、花などが現れ、踏むと消えたり、散ったり。壁面には巨大なゾウやキリン、カバがのっしのっしと歩き回る姿も。「植物と生きる動物たちの生態系を表している」と、植物館の広報担当者は話す。
 家族で訪れた山口市の西村崇さん(43)は「幻想的で自然と対話している感じ」。小学1年の空香さん(6)は「動物の動きが本物みたいで、きれいだった」とはしゃいでいた。
 11月4日まで。午後7時半~午後10時(9月10日~30日は午後7時から、10月1日~11月4日は午後6時半からで、いずれも午後10時まで)。入館料500円、高校生以下無料。市ときわ公園課(0836・37・2888)。

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